遥か昔の異国におけるハーブ

本日は遥か昔の異国におけるハーブのお話をいたします。

ハーブ医学の起源を知ることのできる貴重な古文書の一つに「エーベルス・パピルス」があります。

古代エジプト文明が栄えた時代にエジプト人がナイル川流域に茂る植物(パピルス=カミガヤツリ)を材料にしてつくった紙が使用されている貴重な古文書です。

約700種ものハーブ(鉱物・動物含む)の利用法が既に記されていたと言われています。アロエ、アニス、ミント、ケイヒ(シナモン)、サフラン、マージョラム、カモミール、ラベンダー、ジュニパー、ヨモギ、コリアンダー、タイムなどなど。

それらをつかった湿布や気管支喘息、うがい薬などの利用法が記されており、今現在利用されている5分の1もの生薬が既に記載されていました。ともすれば恐らく文書に記録するよりも遥か昔から民間療法として利用されていたと言えます。

また、王や神官などは進んで病気の予防を行っていたので【予防医学】の意識も高い文明だったと言えます。その後いつからか時代は移り変わり「結果に対して治療(対処)」するようになっていきます…。今後は時代を遡りながら医療におけるハーブ(薬草)の転換期などもお話をしていきます。

この記事を書いた人

ひらいひろみ