こちらのお写真は 卉奏さんの篠原 さんよりアノニム博士が(架空の人物)生前好んで飲んでいたお茶をつくってほしいとご相談いただき、ブレンドした作品です。
お話を聞いているとそんなイメージだったので土に枯れ草、朽ち木のような、見た目は決して華やかではないブレンドにしました。
ひとにどう見られるか。は考えなかったアノニム博士。(たぶん)
なのでアノニム博士は自分の好きなものだけをブレンドして飲んでいたと思います。(たぶん。いや絶対。)
でも実は見た目とは裏腹に甘く魅惑的な香りの紅茶に(バニラやベルガモットetc.)エキゾチックなシナモン。
どこか懐かしさも感じる甘く優しいお茶に仕上げました。
そして実はアシタバやグァバ葉、杜仲茶もこっそりブレンドして実は健康意識高い系ブレンドに。
漢方やハーブをわざわざ飲む時間は取れないくらい研究に没頭したアノニム博士は甘い紅茶にいっしょくたに入れてぶ飲んでいました。(もはや誰かアノニム博士役になってこの飲み方してー!)
そんなこんなでわたしのアノニム博士の完成です。ハーブティーの作品。名前は《風景のすべて》。
こんなふうに卉奏さんには毎回刺激あるお題をいただいき楽しませていただいた2019年となりました。
2020年は卉奏さんでのイベントも計画しているので皆様にお知らせ出来る日を楽しみにしています。
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以下卉奏さんのHPより
「アノニム博士の実験~詩片に埋もれた設計図」
思考が産むわずかな電気を動力に変える装置。
無形の感情に音やかたちを与える装置。
博士が遺した古図案をたよりに再現した架空のオブジェ、
博士が愛したお菓子、
博士の実験室にあった古道具や標本が並びます。
古道具、オブジェ:名前のない店
菓子:寧色
造形装置:篠原智之
古道具の再構築:olgana & oljanke
[会場]
卉奏
[会期]
11/23(土)-12/1(日)
※11/26(火)はお休み
13-19時
[イベント]
寧色×名前のない店×卉奏の喫茶室「在りし日の寧日」
アノニム博士が愛したお菓子の再現。
3種のケーキをひとさらひとさら、寧色さんが物語を乗せて。
開催日 11/24(日)11/25(月)
※こちらは予約制となります
「名前のない店」
岩崎 匡 イワサキ タスク
古道具店店主
1980年、愛知県生まれ
2018年6月より三重県松阪市にて
古道具のお店「名前のない店」を営む
同年12月より「喫茶室 寧色」とともに
日常の中の小さな非日常をテーマに古道具と喫茶の重なりあう場を提供する
「寧色」
横本美咲
調理専門学校を卒業後フランス料理店で修行
その後衣食住 に関わる仕事を経て
2018年6月「寧色」を立ち上げる
2018年12月 より
「名前のない店」の一角で喫茶室を始める
有意義な時間や、
記憶に残るような物語のある菓子
そして、
「初めましてで終わらない」
食、人 、物の繋がりを 大切に活動する
篠原智之
創作家
消えそうで、産まれそうな日々の小さな奏でに耳を澄ませてモノやシャシンを創作
金属や木や革を使ったモノヅクリ、空間の演出、写真や映像など多岐に渡って活動する
卉奏のオーナー、涙の蒐集家でもある